法話図書館 【名取芳彦のちょっといい話】ブログ

平成14年から連載された名取芳彦(なとり・ほうげん)先生のちょっといい話 ブログ版です。携帯電話からも見られます。
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第97話 ビデオで撮るのは子どもばっか?
  運動会で、子どもがゴールした時に見るのが親の目じゃなく、レンズの目なんてぇのはマズイッスヨというのは第44話でした。誕生から、お宮参り、七五三、入学式、家族旅行など、おりにふれて撮られる映像は、成長したわが子の披露宴で、幸せな新郎新婦、愛の軌跡として会場で映し出されることだろう。

 先日、八十七歳で亡くなったおばあちゃんの一周忌の法事があった。子ども5人、孫が13人、曾孫が4人だ。親戚、縁者をあわせて参加者50名の法事だった。
私たち家族は、このおばあちゃんと10年ちかく一緒に暮らした。私が結婚して密蔵院に入る以前から、留守番として居てくれた人だった。私たちには馴染のない場所でもあり、このおばあちゃんの檀家さんの情報量は驚くほどで、新所帯の私たちには頼りになる人だった(うちの子どもたちは、このおばあちゃんから、花札の柄の綺麗さや、働き者のゴツイ手や、つまむと2センチものびる手の皮なんかを無言のうちに教えてもらった)。

 法事がすんで、客殿で食事が始まった。おばあちゃんにとっての初孫が献杯の発声をするという施主の粋な演出だった。親類、縁者はそれぞれ、思い思いにおばあちゃんの思い出話をしていた。その中で、唯一話に加わらずに遊んでいたのは2歳〜3歳の曾孫たちだった。
私は親戚のオヤジさんたちと酒を酌み交わしながら、遊んでいる子どもたちを見て思った。“この子たちが大きくなった時、おそらくこのおばあちゃんのことは覚えていないだろう。その声はもちろん、名前だって思い出せないにちがいない(4人のひいおばあちゃんの名前を全部言える人は読者の中にもそういないはずだ)”

 わが子の成長の記録としてビデオを撮る親御さんは、是非とも今生きている先祖の生の映像と音声を残しておくことをお勧めする。子孫への素敵なプレゼントになるはずだ。
 注)今回の話に賛同いただいた方で、ビデオで祖父母、祖々父母を撮ろうとする場合、なるべく、その意図は言わないほうがいいでしょう。

 さて次回は、披露宴つながりで思い出した。“花束贈呈の謎”でいきます。披露宴で両親への花束贈呈はイヤラシイ演出だと思っている人、読んでみて!
posted by houwa-natori | 13:05 | ちょっといい話 | comments(0) | -
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