法話図書館 【名取芳彦のちょっといい話】ブログ

平成14年から連載された名取芳彦(なとり・ほうげん)先生のちょっといい話 ブログ版です。携帯電話からも見られます。
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第61話 ショートケーキを二人でどうやって分ける?
仏教についてとてもわかりやすく解説してくれている人に、ひろさちやさんがいる。そのひろさんの講演で、10年前に聞いた話からスタートです。

ここにジュースのビンと空のコップがある。さて、このジュースをABの2人で文句無く分けるには、どうしたらいいか?計量カップなどはない。
ひろさんの話だと、この娑婆(しゃば)で一番いいのは、次の方法だという。
まずAさんが自分で半分と思うだけ、ジュースをコップに注ぐ。そしてBさんに言う。「お好きなほうをどうぞ」と。――――これで文句は出ないはずだ。普通私たちは“2人で分ける”というだけで2等分にこだわってしまう。まずこの“こだわらない智恵”を持たなきゃダメよ!というわけだ。
“ところがです”とひろさんは続けた。これはやはり娑婆の智恵なんだそうだ。仏の智恵じゃない。なぜかというと、自分の好きなほうを取ったBさんは思う。“Aはトリックを使って私が少ない方を取るようにしたんじゃないか……」と。一方、残ったほうを取ったAさんは思う。「シマッタ!Bが取ったほうが多かったかもしれない……」って。なるほど、世の中、つまり娑婆というのはそんなものだろうと思います。

この話を聞いて数週間後のこと。我が家の冷蔵庫にショートケーキが1個残っていたことがあった。私はジュースより面白そうだと思って、小学生の長男と幼稚園に通ってた次男がいたので、長男に言った。
「お前が半分だと思うように切ってごらん。そして、弟に先に選んでもらうから」
彼は1分以上も考えあぐねた。そりゃそうだ。イチゴがネックなのだ(バースデイケーキで板チョコなんかが入るとますます面白いことになる)。結局、彼は自分が取りたいほうを弟に取られてしまった。
しかし、それ以来面白いことが起こった。何か平等に分けられないものが残った時、長男は弟と妹に「どうぞ」と笑顔で身を引くようになったのだ。

いけねえ。ここから先が大事なトコなのに……。余白が足りない。続きは次回「智恵(ちえ)と智慧(ちえ)」で。チェッ!なんて舌打ちしちゃだめです。
posted by houwa-natori | 13:37 | ちょっといい話 | comments(1) | -
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コメント
姉と2人姉妹です。

子供の頃、祖母から教わった教育のせいで、我慢ができるようになった小学生の頃から姉になんでも譲るようにしてきました。

何十年もの習慣ですが、最近になって、姉が同じように祖母から言われたのにも拘らず、自分に選択権があるのが当然と考え、私のことを思いやってくれないのが悲しくなってきました。

姉はお先にと言われたらうれしいので、素直に先に選んでいるようです。

かといって、私が先に選ぶのにも罪悪感を感じます。

よく考えてみると、姉だからこの気持ちが強く働いているようで、姉なんだからあなたが我慢してもいいんじゃないか、と心の底で思っているようです。
 
同じことを母にも少し感じますが、少し程度がひくいようです。その他の人に関してはほとんど感じません。ものを取り合う場面が少ないせいかともおもわれますが。
2008/07/16 1:29 AM by
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